外壁塗装コラム

外壁塗装で注意したいトラブルとその対策

全国の消費生活センターでは、「屋根工事の点検商法」に関する相談が増えています。

点検商法とは、訪問者が「近所で工事をしているのでご挨拶に伺いました」と言って家を訪れ、「屋根瓦がずれているようなので点検しましょう」と話を進めます。その後、「このままでは瓦が飛んで周囲に迷惑をかける」と不安を煽り、工事契約を強引に結ばせる手口です。

2022年度の相談件数は、2018年度の約3倍に増加し、過去5年間で最も多い件数となりました。特に60歳以上の高齢者が被害の8割を占めており、悪質業者の巧妙な話術への警戒が必要です。

外壁塗装会社を選ぶ際に確認すべきポイントとは？

外壁塗装会社を選ぶ際には、信頼できる業者を見極めるためにいくつかの重要なポイントを確認することが大切です。施工実績や口コミ、料金の透明性、使用する塗料の品質などをチェックし、複数の業者を比較することで、納得のいく選択ができます。

施工実績と評価

外壁塗装会社を選ぶ際には、施工実績が豊富で、実際の利用者から高い評価を受けている業者を選びましょう。実績は経験の豊かさを示し、評価は品質や対応力の信頼性を証明します。

インターネット上の口コミや公式サイトの事例紹介を参考にするほか、直接問い合わせて過去の施工内容について聞くことも重要です。施工数や顧客満足度が高い業者は、期待に応える丁寧な仕事が期待できます。

ショールームの有無

ショールームが完備されている業者は、塗装の仕上がりイメージを実際に確認できるので安心です。実物サンプルを見ながら色味や質感を確かめたり、塗装に使われる材料の説明を受けられるのが大きな利点です。

対面での相談を通じて、業者の対応力や知識の豊富さを把握することもできます。ショールームを持つ業者は、透明性や顧客満足度を重視している可能性が高いといえます。

カラーシミュレーションの対応

希望する塗装が住宅にどのように映えるか、カラーシミュレーションを提供している業者を選びましょう。実際の住宅をモデルにしたシミュレーションなら、完成後のイメージを具体的に確認できます。
施工後に「思った色と違う」といった失敗を防げます。事前に仕上がりを確認できることで安心感が高まり、理想の外観を実現しやすくなります。

保証内容

外壁塗装は長期的な耐久性が求められるため、保証内容を事前に確認することが大切です。施工後のトラブルがあった場合に備え、保証期間や対象範囲が明確に記載されているかを確認しましょう。

保証が充実している業者は、自社の施工品質に自信を持っている証拠といえます。信頼できる保証があることで、施工後も安心して暮らせます。

資格と許可

外壁塗装業者が専門知識を有しているかどうか、資格や許可を確認しましょう。一級塗装技能士などの資格を持つ職人や建設業の許可を取得している業者は、法令を遵守し、高い技術力で施工を行います。

資格や許可の有無は、業者の信頼性やプロ意識を示す重要な指標です。安心して依頼するためにも、これらの点を必ず確認しましょう。